先日GXR A16 kit購入しましたけど、もう一機種気になるカメラとして挙げたオリンパスPEN E-PL5。
ちょっとヨドバシで試し撮りさせてもらいました。
こういうことが出来るのも実店舗の良さ。
E-PL5が気になる理由は
ISOブラケットの存在。
オリンパスの機種はこの機能が秀逸。
ヨドバシカメラの展示品、オリンパス PEN E-PL5 14-42mmにてISOブラケットにて撮影。
ISO 250、200、500で撮れました。
E-PL5ではISO200が最低なので明るい場所では3枚のレンジが狭くなります。
ISO AUTOだったので、やや高ISOに設定する必要があります。
ただ高ISOにすると一番明るい画像はISO1000を超えることもあるでしょうね。そうなるとこの機能はノイズが気になる。ダイナミックレンジを深くするか、ノイズを多くするかのジレンマとの戦いになりそうです。
意図的に歩く人物の足元を撮っています。つまりは動体。
ただご覧のとおり3枚とも同じ画像。それもそのはず。3枚撮ってますが、この画像を撮るのに
”1回”しかレリーズしていないのですから。
オリンパスのISOブラケットは1回シャッターを切るだけでISOを変更した中・暗・明の3枚の画像を生成します。
これはHDRerにとって非常に便利。
HDR生成ソフトの画像ズレ補正機能もゴースト除去も要らなくなる。
3脚使用不可の場所で夜景を撮りたい時、諦めて高ISOのRAW画像1枚で我慢する必要もなくなります。
オリンパスのカメラはだいたいこの機能を備えてます。
オリンパスはなんという素晴らしい機構を隠し持っているのでしょうか。
いや隠してはいないのでしょうけど、、カタログ見てもあまり表立って宣伝文句にしてないのですよね。
需要がないのでしょうか。それだけHDRにする人口が少ないのでしょうかね。
ISOブラケットはGXRがファームアップバージョンアップで対応しましたけど、これはパシャッ、パシャッ、パシャッ、っと3回連続シャッターを切ります。
これじゃAEブラケットと変わらないので、ほとんどがAEブラケット使っちゃってます。
まぁ使い方次第ではそれも便利なのですがね。
さらにオリンパスのPEN E-PL5は、さらにこのISOブラケットをAEブラケットと組み合わせたりすることもできます。
つまりAEブラケットで、パシャッ、パシャッ、パシャッ、っと3回連続シャッターを切りそれをISOブラケットで低ISO、中ISO、高ISOの3枚を生成し、計9枚の画像が生成されます。
それら全部9枚をHDRの素材にする必要は無いでしょうけど、間違いなく保険にはなります。
ISO 250、200、500の3枚から生成したHDR画像。
このように動きでボケた被写体のHDRってなかなか見ないですよね。
しかしオリンパスのISOブラケットならこのように問題なし。
1回のシャッターだけなんだから当然と言えば当然。
これなら動く人間だけでなく、あらゆるものが素材になります。
実例としてフィルター通して長時間露光した滝の写真とか、花火とか、動く車とか、流し撮りした電車とか、動きの早い動物とか、あらゆるものがHDRの素材対象に広がります。
Photomatix4.0でゴースト除去がかなり高機能になって使い倒してますけど、でもやっぱアレは一部の被写体に使用する暫定的なものなんですよね。
動く人物や動物を主人公にした場合、ゴースト除去するとそこだけダイナミックレンジが狭くHDRではなくなってしまいます。
夜景を撮るとどうなるのかなどカメラ持ってないので当然検証できてないのですが、その場合、一番明るい画像はかなり高ISOな画像が生成されるはずです。となるとこのカメラのノイズの現れ具合ではメリット考慮しても使用しない方が良い場合も多々あるでしょうね。
それを避けて低ISOにすると広いダイナミックレンジを稼げるのかとか。
カメラによってはISOの変更による効果が微妙な場合も当然あり、高ISOにしても黒潰れが防げない、あるいはその逆で低ISOにしても白潰れが防げない、などと言った問題も残ると思います。
結局1枚のRAWから生成したほうが良い場合もあるでしょうね。。
このISOブラケットは恐らく一長一短の機能でかなり検証しないと使いどころが難しいかもしれません。
ただ先ほどの実例のようなシーンでは間違いなく持っていて損の無い、有用な機能でしょう。
GXRのISOブラケットは3回シャッターを切るので結局、あまり出番がないののが実情。
GXRもファームアップで1回のレリーズでISOブラケット出来るようになることを期待。
※追記この記事は購入前。そして使いこなして数年。
どうもこの機能に違和感を持っています。
派手にHDRレタッチではなくノイズの少ないキレイなHDRにしようとした場合のノイズの出現が結構酷い。
理屈から言うと、明・中・暗のうち、特に明るい画像はISO高感度で撮っているわけだから、HDRレタッチでもノイズが出るのは当たり前。
しかしレタッチで明るするようにガンマパラメーターをチューニング中、RAW一枚から作ったHDR画像よりノイズの出現が早い。
結局RAW1枚から擬似HDRを生成したほうがノイズが少ないので、このISOブラケットの機能は徐々に使わなくなりました。
単純にRAWで撮らず記録用に数種類残しておきたいとか、あとから選びたいという本来のブラケットとして使うなら便利な機能だと思います。